腎臓は全身の恒常性を維持する上で、欠く事のできない重要臓器であり、全身諸臓器の疾患、病態形成に深く関与しています。慢性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群を始め、膠原病や近年増加している糖尿病と言った全身疾患に伴う腎疾患もあります。腎臓は緊急を要する疾患も多く、感染症のコントロールや血糖管理、全身管理が必要となる症例も多くあります。 更に多臓器疾患の悪化に伴って腎不全が進行する症例もありますので、糖尿病や膠原病、腎疾患等常に広範な知識と判断が求められます。つまり腎臓内科は全身を診る総合的な内科と言えます。
これらの腎疾患は腎臓は気付かない程の軽微な症状から始まり、上記のような疾患へと進展します。当院腎臓内科では腎不全への進展を抑制できるよう治療を行いますが、慢性腎不全に陥った場合にはQOLを最優先とした腎代潜療法(血液透析・腹膜透析)を行い、患者様が質の高い生活を送られるよう最善の努力を致します。
人工透析とは
人工透析は、透析膜と呼ばれる半透膜を介して、拡散と限外濾過の原理を使って、体内に溜まった尿毒症の原因物質や酸性・アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節を行う治療法です。
人工透析は週に3回、1回4〜5時間かかります。
透析センター紹介
◇透析入院希望、臨時透析について◇
当院では通院の方にとどまらず、遠方の方には入院での透析も行っており医療療養棟で長期療養が可能です。認知症のある方は隣接の老健施設に入所をしての透析が行えます。
長期入院・臨時透析をご希望される透析患者様は、下記宛に電話連絡またはFAX、E-メールでご連絡下さい。尚、ご希望の患者様は主治医の紹介状等が必要になります。
ご来院時には、身障者障害手帳、各種保険証(健康保険証・特定疾病療養証・老人医療受給者証等)をご持参下さい。
◇医療法人藤慈会 藤井病院 透析センター◇
TEL: 0294-72-5511 (代)
FAX: 0294-72-5516
E-mail:
hd.center@fujii-hospital.com (透析センター専用アドレス)
【透析センター目標】
この病院にかかって良かったと、どなたにも思われるような
知識、技術、こころの看護、介護の提供を目指します
【透析センター活動】
1、安全な看護の提供
[1]危機管理意識を持ち安全な環境を整え、医療事故を防止する。
[2]知識、技術の向上に努め根拠に基づいた看護を提供する。
[3]医療チームの連携を図り、チームの一員としての役割と責任を果たす。
2、安心できる看護の提供
[1]個々の患者様のニーズに応じた看護を実践する。
[2]患者様の自然治癒力、免疫力を最高に引き出す努力をする。
[3]医師、他の部門と連携し、患者様が安心して療養生活が送れるように努める。
[4]専門職としての幅広い知識、確かな技術を身に付け誠実な態度で看護を実践する。
3、納得できる看護の提供
[1]インフォームドコンセントの下に患者様、ご家族が自己決定できるようにサポートする。
[2]藤慈会の職員として誇りを持ち自ら健康保持増進に勤め、更に品性を高め責任を持ち自己の能力開発に努める。
治療内容・治療サイクル・外来透析時間
治療内容 |
血液透析(HD) |
血液濾過・限外濾過(ECUM) |
・血液濾過(HF) |
血液濾過透析(HDF) |
持続的血液透析(CHD) |
持続的血液濾過(CHDF) |
血液吸着(HA・DHP) |
血漿吸着(PA) |
LDL吸着療法 |
血漿交換(PE・PP・DEPP) |
腹水・胸水濾過濃縮再静注法 |
抗TNF療法 |
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治療サイクル |
月・水・金 |
2クール |
火・木・土 |
2クール |
入院透析 |
月・水・金
1クール |
08:30-12:30 |
月・水・金
2クール |
13:00-17:30 |
外来透析 |
火・木・土
1クール |
08:30-12:30 |
火・木・土
2クール |
13:00-17:30 |
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人工透析センター
医療法人藤慈会 藤井病院
人工透析センター
透析用モニター
人工透析用RO装置