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病気とその治療法について理解しておきましょう
TNFの働きを抑えるために…
関節リウマチと抗TNF療法
エンブレルとは 米国のImmunex社とWyeth社が遺伝子技術を駆使して開発して製品化した薬で、可溶性TNFレセプターを主成分とする薬です。 関節リウマチに大きく関わるTNF(Tumor Necrosis Factor : 腫瘍壊死因子)に直接働きかけるのが「抗TNF療法」です。 TNFが細胞表面のTNFレセプターと結合するのを阻止したり、TNFそのものが作用しないようにします。 関節の炎症に関わるTNF自体をターゲットとし、炎症や痛み、そして関節破壊の進行を抑制するのが特徴です。 誰でも受けられる治療ではありません。 抗TNF療法に使用される薬は、現在のところ非ステロイド系抗炎症薬 (NSAID)や、他の抗リウマチ薬(DMARD)で十分な効果が得られなかった患者様にのみ処方される薬です。 高い効果が期待されますが、関節リウマチを完治させる薬ではないため、中止すると再び症状が戻ってきます。 抗TNF療法はこれからの治療法として非常に注目されますが、副作用には十分注意する必要があります。 |
「レミケード」は、どのような薬ですか?
「レミケード」は、日本より先に欧米をはじめとした世界各国で、クローン病及び関節リウマチで承認を取得し、その有効性が高く評価されている薬です。日本においても2003年6月26日に厚生労働省の薬事審議会で承認されました。
厚生労働省の指導により発売後1年は納入医療機関を制限、藤井病院においては2004年3月に、販売元の田辺製薬により許可を頂いております。
どのようにし効くのですか?
「レミケード」は、ヒトのTNFa(腫瘍壊死因子)と特異的に結合して、その作用を阻害する抗TNFaキメラモノクローラル抗体です。
TNFaとは、白血球から放出されるサイトカインの一種で、生体防御機能上大切な働きをするものですが、過剰に放出されると炎症を誘発したり憎悪したりします。TNFaは、ヒトの様々な臓器、細胞に作用し、クローン病や関節リウマチなど生体内で起こる様々な炎症反応に中心的に関与しています。
そのため、TNFaを阻害することで、これらの炎症を抑制することが期待されていました。
「レミケード」は、TNFaが関与する炎症疾患の治療に大きな効果を臨床試験で示し、クローン病や関節リウマチに対し画期的な治療薬としての評価を確立しました。
投与の仕方は?
「初回」、「2週間後」、「6週間後」、その後は「8週間おき」に投与します。また、使用できる患者様にも制限があり、リウマトレックスを服用していてもCRPが高い患者様に限られます。
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